前回からの続き、「目で見る音楽」です。
まずはR.デュフィのオーケストラの絵。
デュフィは父親がオーケストラの団員で、幼少期からその演奏を舞台袖から眺めていました。
その為、音楽は彼にとって非常に身近な存在で、何枚もの音楽に関わる作品を描いています。
この絵は、デュフィが感じた音が「色」で表されています。
よく見ると、弦楽器はオレンジ色、指揮者とピアノはピンク色、ピアニストは青色をしています。
ソリストが一人だけ色が違って、(見ればわかるけど!)コンチェルトを弾いてて、ちょっと暗いところを弾いてるのかな?など、色から音楽の想像ができてとても楽しいですよね。
続いては絵画の「作曲家」W.カンディンスキー。
カンディンスキーは、絵の具を使って作曲をしたい!というほど実は音楽的な画家です。
カンディンスキーが学校の授業で話した内容というのが本になっているのですが、その本には例えば、ベートーヴェンの交響曲5番を絵にするとこうなる、みたいな図説が載っていたり、音を絵にすることや、感情・感覚を絵にすると、こう!みたいな解説が書いてあります。
でも解説なのにさっぱりわからないことがたくさんあって、私が一番「???」となったのは、絵画の素材と「素材」の違いについてで、ここは、私のような凡人にわかる話ではないのだろうとスルーしています。
カンディンスキー「コンポジションⅧ」。
直訳すると「構図」という作品ですが、すごく音を感じる作品だなと思って見ています。
丸、半円、直線、曲線、四角、三角、さまざまな図形が配置されていますが、カンディンスキーの本を読んだ上で推察すると、多分本当に色々な思惑があってこう描かれた絵なのだと思います。
例えば真ん中ぐらいに上を向いた三角がありますが、カンディンスキーは三角の角度にもそれぞれ意味を持たせていたので、何か意味があるのだと思います。(放棄)
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カンディンスキー研究家すごいなってよく思ってます。
そしてもう1作品。
同じくカンディンスキーの「印象Ⅲ」。
これは、シェーンベルクの「3つのピアノ小品」を聞いたカンディンスキーが、その音を絵に表しました。
シェーンベルクは、12音技法を開発し、いわゆる現代音楽に代表される「無調」という、調性に囚われない自由な音楽を生み出した作曲家です。
シェーンベルク自身も絵を描く人だったので、もしかしたら何かピンと来るものがあったのかもしれませんね。
絵の真ん中上部にある黒い塊が多分ピアノです。
赤・青・黄という原色が多く使われているのは、もしかしたらカンディンスキーがシェーンベルクの音楽を聞いて、音楽の本質に迫っていたと感じたからなのかなーなどと考える素人中村なのであった。
お読みくださってありがとうございました!